考察
黒バス考察。すっごいくだらないけど忘れたくないから書いとく。
コミックスも借りただけ、アニバスも1期一通り見ただけの私がなんでこんなにどっぷりとハマってしまったのかと考えたときに、キャラクターにとても親近感を抱いたからという結論に至った。
展開としては、主人公の黒子が高校で出会った新しい「光」の火神とインターハイ、ウィンターカップで優勝を目指すっていうまぁどこかで聞いたことありそうなストーリーなんだけど、私が惹かれた理由はおそらく誠凛以外の選手、特にキセキの世代の5人がなかなかにクズだったからである。赤い人はもう言うまでもないクズ、黄色の人はモデルでバスケしっかりやってるイメージもなく、緑の人はしっかりしてるようにみえてネジ外れてるし、紫の人は努力?なにそれおいしいの?って感じで、青い人は俺に勝てるのは俺だけだって何処ぞのヒトラーでも言わんぞ…っていう濃縮還元200%のオレンジジュースくらい濃いメンバーが黒子たちの前に立ちはばかるんですね。
しかし、ストーリーに沿って考えたら普通は「誠凛頑張って!キセキの世代を倒して!」ってなるのかもしれないけど、何を血迷ったのか私はこの5人の考え方、生き方にすごい感銘を受けたんです。ちょうどこの作品を見始めた時、自己嫌悪が酷くて、クソで最低な自分が嫌いでした。今もクソだしむしろ最低さは増してるかもしれないけど、だからこそこいつらのクソさに共感して。青峰のいろいろなことを諦めた驕りだってわかるし、むっくんの叶わない努力なんて意味がないっていう考え方もわかるし、赤司の実力至上主義なところも共感できた。
この作品でこいつらの考えは現代を生きてるからこそわかる実情なのかもしれない。道徳的には正しくないかもしれないけど、それは決して間違っていない。だから才能を持たない者、平凡な人は悔しくて、彼らが憎いのだろう。別に私は5人みたいに才能があるわけでもないし、秀でてるわけでもない。でも彼らの考えは自然の摂理で、ごく当然なことだと思う。だって、結果を結ばない努力は存在するし、才能を持たないものは弱者だと思うし、それを踏まえた上での驕りだって、私は納得できた。
要するに、彼らの生き方で自分を正当化しようとしたんです。実際青峰はインターハイで黒子を圧倒したし、その強さは誰よりも光ってるように見えた。強くて負けない彼らにすごい憧れを抱きました。キセキこそが正義。そう思いました。私には誠凛の純粋さは眩しすぎたんです。
しかし、キセキには「相棒」と呼ばれる絶対的な見方がいました。私の考えでは「相棒」は平凡で、何処にでもいる、正義ではない人となるはずです。しかし、私は純粋で潔白な「相棒」を持ってるキセキにも羨望しました。どんなに汚れていても、そばに居てくれる素直がある。そんな環境が私は欲しかった。羨ましかった。そうやって私は、私が欲しいものをなんでも持ってて、強くて逞しい彼らのファンになってしまったのです。
そして、私の彼らへの羨望を後押ししたのがキャラクターソングです。今までいろんなキャラソンに触れてきたし聞いてきたけど、こんなにずっと聞き続けてるのは黒バスくらいだな〜。私の言葉を代弁してくれる彼らの曲は、いつも私を励ましてくれました。特に青峰大輝の「UNSTOPPABLE」「熱の欠片」には頷いてばかりです。
「可能性」とか有り得ない 神頼みかってんだ
根性論なんかは眠たくなるぜ
せいぜい張り切って楽しませてくれよ
圧倒的な違いわからせてやるから
言いたいことはオレに勝ってから言え
結果が全てオレを肯定してる
これがコタエだろ いい加減にうんざりだ
食らいつくほうも 虚しくないか? In my game
汗が引くように 冷めていく心で
何を感じても 虚しい孤独でしかない
別にそれほど 懐かしいワケじゃない
どうしようもなく つまらないだけだ
あんなに胸を 掴んでいた鼓動が
聞えなくたって オレはオレを照らすから